私はきっと、明日もあなたに逢いにいく

私はすでにそれに触れてしまったから、それにどっぷりと浸かってしまったから。

だからもう朔みたいには笑えない。

だから、できれば朔にはそれに触れて欲しくない。

だからって私の世界は何も変わらないけど、できることなら朔には幸せな世界で生きて欲しいって思う。

私が築けなかった世界を朔ならば築けるような気がするから。

だから最後まで築き上げて欲しいって願いを託したくなる。

「ハナはやっぱり優しいね」

朔はこの上なく優しさに満ちた微笑みで他人を優しいだなんて言う。
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