青春は駅のホーム
プロローグ


「はぁっ…はぁっ…」



朝、3番線の駅のホーム



乱れた息を整えながら周りを見渡す



腰掛け椅子の近くの柱に寄りかかった黒髪の青年



「(よかった…今日もいた…)」



5月なのにマフラーを口元を隠すくらいに巻いて



ぼんやりと空一面に広がる青空を見渡す彼。



そんな彼を駅のホームで見つけるのが



私の青春の1ページとなっていた。

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