陽だまり。

同級生


式が終わり教室に戻ってその日は
席の近くの初対面の人と
仲良くなるためという
担任の提案で中学のように
班を作って昼食を食べた。

俺のクラスはさほど人数は多くなかったから
班の形に席を移動させると4人になった。

「えーと…初めましてだよね!
俺は飯田 陽輝です!
趣味はマンガとバスケ!よろしくぅー!」

席を移動させるなり
陽輝は自己紹介をした。
俺は自分からそういうことをする
タイプじゃないから助かった。
弁当を食べようとすると
陽輝が次はお前だと目で合図してくる。

「あ,俺は伊崎 大翔。
陽輝とは幼稚園からの友達で
趣味は…バスケしかないかな…。」

本当に趣味がなくて少し笑いで誤魔化した。

「じゃあ次うちね!
うちは新田 優愛!
名前に似合わず活発で
よく落ち着きないって言われる!
あとはスポーツ好きだけど
めんどくさいからあんまやんない!」

かぶせ気味に自己紹介したのは
スポーツ系女子。
思っていた通りの感じだった。

「え〜っと…さっき名前は言ったんだけど
とりあえず…大野 ゆずです。
好きなことは空を見ることと
本を読んだり散歩したり…
あとは遊園地とかが好きです。」

こちらも予想通りと言えば
予想通りの自己紹介だった。
少し緊張した様子で話す姿を見ると
聞くまでもなく人見知りな部分が
あるんだろう…。
< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop