俺様副社長の溺愛秘書
「俺は独占欲が強い。だから次は俺も誘え。」


「わかりました。次は副社長もお誘いします。」



高城さんが副社長へと真っ直ぐに目を向けて答えた。副社長がニヤリとした。



「だが合コンにするなよ?」


「例えば営業の女子社員とか?」


「誘うなよ?朱里と飲みたいなら、高城の同期限定だ。」


「わかってます。元々、合コンじゃないですから。」


「どうだか。」



副社長と高城さんのやり取りを周りが聞いている。私も二人の会話を聞いていた。



「副社長と松井さんって、本当に付き合ってるんですね。」


「ああ、知ってるだろ?」


「いつも一緒にいるのは秘書だからと疑ってる社員もいますから。」


「そうなのか?」


「会社では恋人関係のような雰囲気がないですから。」


「当たり前だろ。俺は普通の社員とは違うからな。」


「そのせいですかね?フリーだと思ってる社員もいますよ?」



高城さんの意外な言葉に副社長と目が合う。
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