メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
チラリと見回すと婦人警官の人達の熱い視線が向けられてる事に気付き、私達は足早に署を後にした。
その後、病院に出向いてお父さんに会いに─。
けど、まだ意識は回復していなくて…状態は変わってはいなかった。
お父さんの姿を目の前に、さっき見た映像を思い出しただけで涙が溢れ、足に力が入らなくなってしまいその場にヘタり込む始末。
そんな時、お姉ちゃんがモニターを指差してこう言った。
「夏音、見て?お父さん、生きてるよ?…だから、お父さんが起きるようにウチラが手伝ってあげるんでしょ?幾斗君の言葉、思い出して。」
『…諦めちゃ、ダメ…だよね…。』