メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*

お店のポップに一生懸命可愛くランチメニューのイラストや文字を描いてる彼こそ―。

「おはよ♪…もう気分悪くない?本当に大丈夫?」

『うん、大丈夫!今日はご飯も一杯食べられたし、目眩もしないよ♪』

「本当?…でも無理したらダメだからね?」

この人が私のとっても大切で、大好きな人の冴木幾斗君。

私の反応を見るなり少し困った笑顔を浮かべると、大きな手で私の頭を優しく撫でていく。

『うんっ♪』

頭を撫でられただけなのに顔の筋肉の力が一気に抜ける感覚になるのは、私の少ない恋愛経験の中で初めての事。
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