愛されることを受け入れましょう
「お帰りなさい。どうしたの?」

パタパタと玄関に出迎えに行くと、やたら疲れた顔をしたお父さんとお母さんがいた。

「何?二人とも、凄く疲れた顔してる」

「‥‥ええ、ちょっとね。柚珠奈、リビングに来て」

私の顔も見ないまま呟いいたお母さんの肩に、労わるようにお父さんが手を置く。

「大丈夫。柚珠奈ももう大人だ、判断出来るさ」

そのまま背中に手を添えてお母さんを促すと、一緒にリビングに入っていった。




「柚珠奈が出かけた後にお父様から急ぎの呼び出しがあったの。でも行ってみたら兄さん夫婦もいて。急にあんな‥‥‥」

お母さんはリビングのソファーに座った途端に話出したけど、上手く話が整理出来てないみたいだ。
みかねたお父さんが話を引き継いでくれた。

「今朝、理一君が急に言い出したそうだ。柚珠奈と結婚したいって」

「えぇっ!?」
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