先生を愛した日々
空港ではたくさんの北海道名物が売っていた
みんな自由時間の2時間を使ってお土産を買っていた
夏樹や綾香は事前にメモを持ってきていて買う気満々だ
亜紀と私はそんなに買う気はなかったから別行動で回ろうということになった
「で、結局聞かんのー?」
亜紀がお土産を見ながら私に尋ねる
前の日の夜にみんなに
優一先生にアドを聞くべきだ
と言われていたのだ
「んー聞きたいけど…教えてくれんのちゃうかなー?」
「じゃあ聞こう!大丈夫やって。さぁー探そー」
「えッ!?」
亜紀に手をひかれながら先生を探していた
「教えてくれんよー!ダメとか言われたら傷つくやん・・・」
「そんなん怖がってんの!?今聞かんかったら一生聞けんよ?」
確かに亜紀の言う通りだ
でも優一先生のクラスの子には全員教えてあるみたいだったけど、私は古典を教えてもらってるぐらいで何にも先生とは関わっていなかった
そんな生徒に教えるはずがない
意味もなく生徒にアドレスを教えたら学校に気づかれた時問題になるかもしれないのだから・・・
「あッ!いた」
亜紀が指をさす方を見た・・・
男子と話す先生の姿だった