奏でるものは~第2部~
優さんに電話をした。
数回のコールがなり、優さんが出た。
「優さん?」
『どうした?』
「特に用事はないんだけど、お盆で疲れたの」
『俺もそんなところ。家の用事はつまらん』
「フフ。そうよね?
しばらく会えないな。
また電話してもいい?」
『ああ。適当にしてこいよ』
しばらく喋って電話を切る。
会いたいな。
それでも声を聞いたら少し落ち着いた。
優さんもお盆は家の用事なんだ。
青蘭に通っているのだから、大きな家なんだろうと想像する。
何かと大変なんだよね?
お互い家の事で大変だと分かり、ちょっとした共通点を確認したことで安心して、そのまま、朝までゆっくり眠った。