奏でるものは~第2部~
サバの塩焼きはしっかりと塩が染みていて美味しかった。
定食に添えられた煮物も美味しく、食が進む。
今日は店のおごりだから、絶対また来てよね。
と、譲らない女将さんと、昼のラッシュを終えて顔を出した大将に
「ごちそうさま」
と笑顔でいい、店を出てバイクで優さんの家に向かう。
マンションの地下駐輪場にバイクをとめて地下からエレベーターに乗る。
5階で降り、無言の優さんについていくと、鍵でドアを開けた。