幸せポイント
最高の1日
その日は16年間生きて来て最高に楽しい日になった。


クラス内でみんなが一緒になり、楽しむことができた。


正樹たちは自分のしてきたことを反省し、まずは久志に謝った。


するとクラスのみんなも正樹たちの存在を認めはじめたのだ。


イジメっ子たちにこれからどんな処罰が待っているかわからないけれど、今はまだ、みんなのクラスメートだった。


「学校がこんなに楽しいなんて思わなかった」


早苗と2人で帰路を歩きながらそう呟いた。


「本当だね。でも、これからはきっと、もっと楽しくなるよ」


元気いっぱいの早苗の声。


「そうだよね! 楽しみだなぁ」


そう言ってから、ふと思い出した。


学校が楽しみだなんて自分の口から出て来るとは思わなかった。


今まで1度もそんな事を思った事はないし、これから先も変わらないと思っていた。
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