温かい絆を教えて
16

3月になった。



「マイカ、おかえり」

「ただいま」

土曜日の仕事を終えて、4時頃叔母の家に帰ってきた。

「ショウタさん来てるよ。
毎週末来るのも大変だろうね。うちで晩御飯食べて行きなさい」

「ありがとう」

リビング横の和室でショウタが叔父とミズトと遊んでいた。

「ただいま、ショウタいつ来たの?」

「おかえり。俺は2時頃きたよ。
朝はゆっくりしてきた」


「あ、再来週の連休にお姉ちゃんも来るわよ?
ショウタさんも来るでしょ?
姑はうちに泊まってもらおうかしら?」

お茶をお盆にのせて持ってきた叔母が穏やかに言った。

「どうしようかな?
お母さんに聞いてみるわ」

「連休だから、か。
3月の最後の週末は来れないかもしれない。
年度末は仕事が終わらないかもしれないから」

苦笑いのショウタ。

「そっか、忙しそうね、わかったわ。
叔母さん、買い物行く?」

「そうねぇ、行こうかしら。
一緒に行く?」

「行く。ショウタは?」

「行こうかな、ミズトも行く?」

「じゃあみんなで行こうか」



留守番すると言う叔父を残して出かけた。






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