アンタなんか好きじゃないんだからッ!


――――入学式(体育館)―――


なぜなの?

なぜなの神様…

何でさっきのキスキスイケメン男が私の隣にニヤニヤしながら座っているの!?


ありえない…


て、事はクラスも同じって事?


さ・い・あ・く


なんですけど――――――ッ!!


「俺の顔になんか付いてる?」

そう言ってまた笑うキスキスイケメン男。


腹立つなぁー



――――――入学式終了――――――


「奈々ぁーさっき大丈夫だった?」

入学式が終わった後、美砂が私の所に来て言う。

「あぁ、あいつにキスされたわよ」

私がそう言うと美砂は心配そうな顔で私を見る。


「なっ…何?」

私の事を心配そうな顔で見る美砂に聞く。


「あの人の名前は桐谷潤っていって…成績優秀、運動神経抜群、喧嘩に負けた事なし、それに加えてルックスもいい為、女遊びが激しいらしいよ」

真剣に話す美砂。


こんな美砂を見たのは初めて…


「美砂…」

「ん?」


「私、桐谷潤を倒してくる」

「ダメだよっ…いくら奈々だって無理な物あるよ!」


そう、私も桐谷潤と同じで成績優秀、運動神経抜群、喧嘩だって負けた事ない。


それと私は…



大の負けず嫌い。


だから早く決着をつけたい。


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