甘い罠
買い物を済ませて帰る


「遥」


圭があたしの名前を呼ぶ



『なぁに?』


「なんでもないー。」


『何それー』



まったく


圭は心が幼いよね


ま、そこがいいところなんだけどね


どこかの誰かさんみたいに


女馴れしてないし



軽くないし




こうやって


圭の彼女になるなんて思ってもみなかった


だって


圭はもっと別の人のことが好きなんじゃないかって思い込んでたからね






なんだか



不思議・・・
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