お手伝いさんは若の恋人
部屋のドアをトントンとノックすると
はいと弱々しい声の萌さんの声が聞こえて
失礼しますと中に入った。
萌さんは私の顔を見ると起き上がりニコッと笑った。その顔が妙に色っぽいと思ったことは内緒だ。
萌さんに智達がお粥を作ってくれたので食べませんか?と聞くと嬉しそうにいただきますと答えお粥を受け取った。

私は蓋を開けてあげてレンゲを渡すとふうふうとお粥をすくい上げたレンゲに息をかけて

一口口に入れると美味しいと微笑んだ。

萌さんが晩ご飯もお手伝い出来ないのに、手間がかかるお粥まで作ってくれてと泣き出した。
私は萌えさんの背中をさすりながら言った

あなたが頑張ってる事は皆わかってます。
特に智達はあなたがこのお屋敷に来てくれたことが嬉しくてたまらないそうです。
今までのお手伝いさんはやってもらって当たり前‼︎
手を抜く事を考えてしまう。
だけどあなたは一生懸命やってるだから皆あなたにしてあげたいんですよ。と言うと涙をポロポロこぼし私に言った。
私は幸せものです。と…
可愛い…泣き顔ってこんなにかわいいものだろうか?
こ、この顔でこんなこと言われたら…若の気持ちがわかった気がした。
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