強がり女の唯一の男
目覚めて隣に居るのが池上でないと分かった時、本当に衝撃だった。
俺は何をしてしまったんだ。
付き合っている人…結婚まで考えている相手がいるのに別の人を抱くなんて…
自分で自分が信じられない。
後悔しか残らない現実。

だから、池上に何を言われても自分が彼女を好きだなんて肯定できなかった。
いや、否定しなくてはいけないと強く思った。
学生時代の彼女に浮気された時、諦めはしたが、何故自分と別れてから次の人と付き合ってくれなかったのかと強く思ったのに、同じ思いを池上にさせてしまうのかという後悔。
だけど、俺が彼女を好きか嫌いかという感情なんて、本当は関係無かったんだ。
俺が池上以外の人を抱いたという事実が池上を傷つけたのだから。
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