恋愛感情を貴方に教えましょう。
「あ、柳沢さん!」
後ろから声をかけてきたのは、『有坂 弘人(ありさか ひろと)』、幼じみで部活が一緒だ。
「あぁ、有坂君か。」
「こんにちは、道場まで一緒に行ってもいい?」
「もちろん。」
有坂君と近状報告をしながら道場までの道を歩く。
有坂君は同級生にまで敬語を使うくらい、優しい性格だ。
私は有坂君の事を男の子というより弟と認識しているため、ドキドキなどは一切しない。
むしろそっちの方が気が楽だ。
「………わぁっ!!!」
「ぎゃあ!!」
「わっ!!」
いきなり後ろから叫ばれて、有坂君と2人でビックリする。
私よりも有坂君の方が女子力の高そうな声をあげたことに関しては、触れないでおこう。
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