危険なアイツと同居生活【番外編】





「何しようねぇ」




甘えるように身を寄せる蒼に、あたしももたれかかる。

すると、蒼はその綺麗な顔をくしゃっとさせて笑う。

太陽みたいなその満面の笑みが大好きだ。





「何がいいかなぁ。

昔は温泉に連れて行ってもらったこともあったよね」




懐かしい記憶が蘇る。

あの頃はFの最盛期で、行く先々で蒼は注目を浴びてしまった。

きっと、Fらしい髪型のせいだ。

今の蒼は焦げ茶のふわっとした髪型で、碧だとはなかなか気付かれない。

だから、思う存分いちゃいちゃ出来るのだ。


< 127 / 169 >

この作品をシェア

pagetop