危険なアイツと同居生活【番外編】





「ねぇ、唯ちゃん。

俺は唯ちゃんがいないと、もう生きていけないんだよ?」




蒼の声で我に返る。

甘くて心地よく響く、大好きなその声。





「あたしもね……

蒼がいないと生きていけない」




暗闇の中、蒼が笑った。

そこだけ明るくなるような、優しくて眩しい笑みだった。

そんな蒼を見て、あたしも笑っていた。


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