ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「なずなちゃん大丈夫?」





「あ、和葉ちゃん…」





和葉ちゃんは毎日私のことを心配してくれていた。





蓮のことを話したわけではないけど、きっと察しのいい和葉ちゃんのことだから気づいているはずだ。





「また痩せた?ちゃんとご飯食べてる?」


「うん…一応…」


「無理だけはしちゃだめだよ」





そして放課後の鐘がなり、教室内は帰り支度を始めていた。





今日も一人だもんね…





私はゆっくりと荷物をまとめると、重い足取りで教室を出た。





下校する生徒たちの波に乗って、一人寂しく歩く。





一人でいるのがこんなにも寂しいなんて知らなかったな~…





いつも隣には蓮がいたもんね。
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