僕等のネイロ
「あー、悠菜」


「あ、葵くん、おはよう」


「おはよ。そろそろインディーズ2ndシングル出そうかと」


「え、マジで!?」


「あー…でも潤さんに言ってないんだよね…」


「マジー!?じゃあ今日うち来る??潤さんには私が電話して呼んでおくよ。お父さんも居るだろうし」


「あーうん。じゃあ直人にも言っといてくれる??俺翔と水城に言っとくから」


「おっけー」


ふっと玲菜を見ると、寂しそうな顔をしていた。


「いいな。悠菜は。葵とこれから社会に出ても一緒に居れるんだよね」


「解散しなきゃいいけど」


「ORANGE×RHYTHMは売れる…。解散なんかしないよ。いいなーホント。悠菜が羨ましいや!!」


「でもー…」


「しかも直人くんとも一緒に居れる訳じゃん??幸せ以外の何なのさー」


「えへへ…そうかなー」


何か玲菜が明るかったからそう言ってみた。


「そうだよバーカ!!自分の幸せ自覚しやがれ!!」


笑顔で玲菜が言った。ちょっと元気取り戻してくれたのかな…。
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