僕等のネイロ
「あ、そろそろ帰ろっか」


もう外は暗くなりかけていた。


「うん。そーだね」


私達は店を出ると歩き出した。


「家どこ??送るよ」


「家ずっと変わってないよ」


「そっか、マンションじゃないもんな」


「うん。直人の家どこになったの??」


「駅の近くの。あのでっかいマンション」


「あー。また遊びに行っていい??」


「うん。おかんも喜ぶよ」


何か…懐かしい。


直人と喋るのが…懐かしくて…まだ一緒に居たいと思った。


葵くんと一緒に居るときと同じ気持ち…。
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