好きですか? いいえ・・・。





この歌詞を聞いた時の感想は、多々あるけれど、一番気になったのは、



「この二人、どこまでも『行く』なあ。それにしても、どこに向かって『行く』んだろう。」



ってところ。



その歌詞の意味を落合くんに訊くと、



「それは自分がどう感じたか。人によって違うもんだろ?」



だった。



いやいや、確かにそうかもしれないけど……。「あと1歩の情熱」を「恋に変えて載せるメリッサの葉はキミを乗せて」って、メリッサの葉っぱに乗るってことだよね? 葉っぱに乗るってどんな感覚だよ。エンジン付いてるの?



そう思っていたら、次の歌詞で、「風に乗って行ける!」って、風任せってことですね。ああ、そうですか、そうですか。で、風任せでどこまで辿り着いたの?



「ここまで辿り着いた」。いや、どこまで!? その答えが「終わらない太陽」ってどういうことですか?



もう疑問符ばっかりが頭の中で綺麗に、コーラスラインのように並んでいる。机について、ペンのフリック部分を下唇に当てがって、順番に面接している気分だ。そして、コーヒーを飲みながら私は思うのだ。「今年は不作の年だ……。」なんて。



ただ、曲はいいから、これが本当に厄介。だから、とりあえず私は、曲だけは弾けるように練習しようと思う。それから後で自分で歌詞を付けようと思う。落合くんも了承してくれたから、著作権には引っかからないだろう。



そもそもこんな曲にも著作権なんてもの、あるんだろうか……。




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