ヘタレなオレの君への想い。

オレはキッチンに行き、ケーキを食べるのに必要な物を準備して部屋に戻った。


もちろん、チサの好きな紅茶も。

持ってきた物をテーブルに並べて、チサにナイフを手渡す。

…ナイフを手にしてギュッと握りしめているチサ。


目の前には美味そうなケーキ。


チサはあの時と同じ様に、クルッと勢い良くオレの方に体を向けた。

そして、同じ様に聞いてきた。


「私、ナオ君と付き合ってもいいかなぁ?」


全部初めからやり直したかったんだろう。

オレがバカなせいで…。
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