後輩なんて本気になりません!


もんじゃ焼きのお店について
待ってると「龍馬?」と
男の人が近づいてきた。


龍馬の同級生らしき人だ
久しぶりから始まって
近状報告に花が咲いてるようだ。


あたしは横で聞いてるだけ。


「そーいえば龍馬
この子お前の新しい彼女?」


黙って横にいるあたしを見て言った
この子・・・という言い方
と言うことはあたしは
同じくらいの歳に見えてるってことかな?


「この子?あはは
違う 違う会社の先輩」


・・・先輩 そうあたしは先輩
5つも年上。


「先輩かぁ〜なんだぁ
彼女かと思った」


「違うわ」


ふーん
あれだけあたしの前で
好きです好きです!とか言うくせに
友達の前では違うわ!と
全面否定
やっぱ 年上だから恥ずかしいんだ
いやいやその前に
あたしに好き好きと言って来ることは
冗談だから。


「あ〜ね
でも 可愛い先輩だね
いいなぁ こんな先輩と仕事してるって!
そしてご飯まで一緒って」


「良いのか悪いのか
毎日毎日 怒られてばかりだよ」


仕事のことでは怒ってないじゃん
あんたが変なことばかり言うから。。。


「こいつ真面目に働いてます?」


友達があたしに振った。


「一応ね」


「適当なやつでしょ?
学生時代からそうなんですよこいつ!」


「あはは」


笑うしかない。


「そーいえば 美咲と会ったんだけど
お前のこと聞いてきたよ
まだ好きっぽい感じだったわ
いいんじゃね?また復活も
あっ・・・先輩の前でマズイか?
個人情報しゃべっちゃった」


「それだけベラベラ喋っておいて
先輩の前でマズイかって
もう遅いわ!」


笑いながら龍馬は言った。


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