後輩なんて本気になりません!


俊哉が去って行ったあと
3年間のあたしと俊哉の出来事が
ページをめくるかのように蘇る。


お互いぼっちなら
青春やり直す?
から始まって
ごめん好きな人ができた!
とあっけなく終わったあたしたち。


あたしの何がいけなかったんだろ?
わがままもお互い社会人だからそんなに
言ってないつもりだった。


今まで仕事で嫌なことがあっても
聞いてくれる人がいた
今度からどうしたらいいの?


覚悟をしてたつもりなのに
急に寂しさが増して
部屋には灯りがついているのに
まるで真っ暗の中に
ポツンと置かれたようで
寂しく そして寒く震えがくる。


すぐに報告したのは
高校の時からの友人陽子。


「やっぱり浮気されてた」


「マジか!?
小池の方が陽菜にベタ惚れだったのに?」


そう・・・
側から見たらあたしより
俊哉の方が好きの度合いが
高いように見えて
あたしは何だか冷めてる!って
言われていた。


そんなことないのに
ちゃんと好きだったのに。。。


「他の女に走るということは
そんな素っ気ない態度が
寂しかったんじゃないの?
あんたはあんたで 自分は好かれてると
思って余裕な態度だったんじゃないの?」


「余裕な態度なんて取ってないよ」


「まぁ 今後の反省材料だね」


反省材料か。。。


「わかった!
生まれ変わる!
そして再び俊哉の前に現れる時は
うーんっといい女になって
浮気したことを後悔させてやる!」


「そうだ!そうだ!
男なんてねぇ 星の数ほどいるんだから
浮気するようなクソ男なんて
忘れていい男を見つけなさい」


「うん
いい報告が出来るように頑張るね」


気がつくと陽子と別の話も含めて
1時間も話していた。


でもそのおかげで
気持ちが落ち着いたのだった。


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