はやく気づけ、バカ。




その呟きが私以外誰もいない部屋に響き、音が完全に消えたと思ったら、指でメールをタップした。


数行の余白の改行の後に綴られている内容は...

「段ボールが多すぎる。とりあえず無駄にしないでおこうってことで芸術作品。」

そしてその本文の下には段ボールの側面に描かれているのは某(ぼう)人気キャラクターの青い猫型(だった)ロボット...だと思われるもの。

「あっははっ!!」

思わずベッドで寝っ転がりながら、声を上げて笑う。

「お、おもしろすぎるっっあははは!」
先ほどまで寝る直前だったと思えない程に。

まあでもそれも無理はないと思う。

こんなに笑い転げている原因は、某 人気猫型ロボットだと思われる...その描かれてるキャラクターの顔。

アニメの作画とはかけ離れて、随分と眉も瞳も凛々しく描かれていて、でもそのくせ口はアニメ作画のまんまで。

尚且つま~るい輪郭もところどころカクカクしている。一言でいうなら筋トレして顔も体も凛々しくなった某キャラクターだ。


「っはぁ...はぁ...はぁ...。」
笑いすぎてお腹が痛い。肩でどうにか息をして、呼吸を整えた。

(あぁ、なんかどうでもいいかもしれない。)

さっきまで心配してたことが一気にどうでもいい事になった気がした。
沢山笑って気持ちもすっきりした。今度こそ寝よう、そう思うと私はスマホをもう一度タンスの上に置き、瞼を閉じた。

真っ暗な世界が私の目の前に広がったのと同時に、眠りの闇へと落ちていった。





< 101 / 139 >

この作品をシェア

pagetop