MAYBE TOMORROW
わたしがお兄ちゃんにはじめて逢ったのは十三歳の時だった。中学生になったばかりの四月の四週目の金曜日。

かなり暖かい日だった。そう、二十四日だ。忘れるわけがない。

なぜならわたしにとっては生涯でもっとも大切でもっとも重要で最愛の日で、そして忘れえぬ日だから。

その日、わたしはお兄ちゃんに「出逢った」

だから「忘れることの出来ない日」になったのだ。
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