MAYBE TOMORROW
お兄ちゃんはそういった。

マイクに向かって、とても小さな、ささやくような声だったけれど、
まちがいなくそういった。そういってくれた。

そしてお兄ちゃんはギターのピックガードを叩いた。
持っていたピックで、四回。

それが、四月の四週目の金曜日。二十四日。

「お兄ちゃんとはじめて逢った日」からちょうど六年がたったのだった。
< 328 / 412 >

この作品をシェア

pagetop