時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~



「自分は、山崎烝といいます」


青年は、山崎さんというらしい。うん、ずっと聞くタイミングを見計らってはいました。


でも、今はそれより聞きたい事があるんです。


しかし、聞くより先に目的地に到着したらしい。


「……局長、副長。例の者が目覚めましたのでお連れしました」


ある部屋の前で、山崎は膝を付くと頭を下げた。


「あぁ、すまない。入ってくれ」


優しげな声色が部屋の中から聞こえ、山崎は一花に視線を送った。


は、入れということですか。えー、気まずいんですけど。

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