朧咲夜Another【短編・完】


流夜の言葉に、斎月は鋭く睨み上げた。


「髪伸ばしただろうが。服だって女ものだしよ。流夜兄さんに言われたからだからな? 髪長いとかめんどくせえのに」


「口調も直せ」


「めんどく」


「なんだって?」


「………なんでもないです」


「日本(こっち)であんま問題起こすなよ。お前、もう俺の関係者だって知れてんだから」


「うわー……」
 

斎月は思いっきり顔を歪めた。


「ん? てゆーと、俺は最初っから警察に首突っ込んでいいのか?」

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