キミとワタシ
恋愛対象じゃないけど、大切。か…。

嬉しいような悲しいような。

はぁ…。

やっぱり悲しいや…。

「李樺?」

「涼麻っ⁉︎まだいたの⁉︎」

「結果が気になったし?」

「無理に決まってるじゃんかぁ!」

「…無理するな…よ?」

「無理なんかしてないし!」

「こんな時くらい我慢するなよ。」

ぐい…。

「泣いてもいいぞ。…少しぐらい頼れよ…」
優しい声が上から聞こえる。

「うわぁぁぁん!うちの方が好きなのにぃ〜」

この日、涼麻はずっと背中を叩いてくれていた。

今日だけは涼麻の優しさに甘えてもいいかな…?



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