カエちゃんのママ





どうして私か急にママなんて、呼ばれないといけないの。


子供があまり好きでない私は、「可愛い」なんてちっとも思えず、子供に好かれた事も無かった私にあんなに懐いた女の子に対しても、ただ疑問だけが残った。


父子家庭なのか?

ただ、ママに似ていただけ?


気づけば女の子の泣き声が聞こえないところまで来ていて、ふと後ろを振り返る。


そこにはただ、桜で一面がピンクになった道が広がっているだけで、そのまま私は帰路に着いたのだった。



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