6人目
警官隊
応援要請を受け、パトカー数台が現場に到着する。

パトカーを下りた警察官達が見たものは。

「ひでぇ…」

既にボロ屑と化した警察官2名の姿だった。

そして、その返り血を浴びて佇む、1人の美丈夫。

「ん?」

けたたましいサイレンでとうの昔に気付いていただろうに、まるで今存在を認識したかのように、男は警察官達を見た。

「もう来たのか。いやいや、早い…なかなか優秀だな、警察は」

「動くな!」

もう威嚇射撃などない。

警察官達は、一斉に拳銃を男に向けた。

「傷害、殺人容疑で貴様を逮捕する!」

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