S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
………そして、
「なかなかだったわ。どうなることかと思っていたけれど、ずいぶんとお行儀がいいじゃないのぉ!スピーチの仕方は不慣れだったわね。でも、意外とやれば出来る子かしら?んもぉっ!!」
バンバンっ!!と私の肩を叩いて褒めてくれた。
少々肩が外れそうな心配もあったけど、ローランド先生からのありがたいお言葉に感激した。
なんとか朝食会を事なきを得たのも、椿のレッスンのおかげだ。
SSまでの道のりは険しいけれど、与えられた評価に喜びを噛み締める。
「おー、明里すごいじゃん!ローランド先生から評価もらえたんだね」
「あ、火神さん!実は椿が教えてくれて」
「へー。あの星ノ宮がレッスンねぇ?明里のことが気になって仕方ないんだろうねぇ」
うっ……。
椿に言われたセリフがあれこれ蘇って恥ずかしくなる。