S級イケメン王子に、甘々に溺愛されています。
“ 幼少期から椿の唯一のお友達でいてくださる明里くんにも、是非椿と同じ青薔薇学園で学んでもらいたいという気持ちを抑えきれず、お伺いした次第です ”
……と、あの日ラスボスは両親に提案したのだと聞いたけど。
あなたが抑えきれないのはボロい家を世界遺産に登録したいという気持ちだけでしょうが……。
しまいには“ 明里くん ”……だなんて。
震える通り越して昇天するわ。
そんなレベル99のラスボスの必殺技をくらった両親は疑うことさえなく、感動すら覚えているほど。
「心の広いご当主様よね……この店にも時期に力を貸してくださると言ってくれて」
うっ……。
その件に関しては、全て今後の私にかかっている……。