クールなヤンキーくんの溺愛が止まりません!~夏は別れの危機?!~


「授業、出なきゃ」


「やだな。もっと沙良といたい」


彼はそう言って、私のことをギュッと抱きしめる。


7月で蒸し暑いはずなのに、黒川くんに抱きしめられているときのぬくもりは暑いなんて感じない。


むしろ、心地よくて『もっと』って言いそうになる。


黒川くんがあんまりストレートにものを言うのでまた嬉しくなっちゃうし。



「ダメだよ。お母さんと約束したでしょ?授業に出るって」



「そんな可愛い顔で言われちゃったら、出るしかないじゃん」



「…う、」


黒川くんは私のおでこに優しくキスをすると立ち上がってから、私の手をとって立たせてくれた。



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