ワケありルームシェア
次の日。
名前を呼ばれる声で、目が覚めた。
「…何?」
「今日学校だよ! 間に合わないよ!」
「あ、忘れてた。」
「ご飯置いてあるから! すぐ起きてね!制服は机に置いておいたから!」
「分かった。」
まるでお母さんだな。
と、思ったけど、何か言われそうだったからやめた。
「弁当持った?」
「うん。」
「携帯持った?」
「うん。」
「ハンカチは…。」
「持ってるから、急いで。」
「う、うん。じゃあ、家でたら連絡してね。」
「画面の見すぎで事故らないでね。」
「う……ん。」
「ほら、遅れるでしょ。」
「戸締りも宜しくね。」
最後の最後までお母さんだったね。
僕はこどもじゃないんだけど。
「じゃあ、もうそろそろ出発するか。」
哀川さんが家を出て数分後。
戸締りもして、作ってもらった弁当を入れて、携帯を片手に家を出る。
いつも首にかけていたヘッドホンを忘れずに。
『今、家を出たけど。』
メッセージを送ると、すぐ帰ってくる返信、
『えっと、じゃあ、そこを右に曲がって、そのまま大きな猫を飼ってる家があるからそこまで直進して。』
「え、大きな猫?」
すごい心配になってきた。
犬じゃなくて、猫なの?
そして言われた通り行くと………。
_______________ニャア。
真横で猫の鳴き声。
「あ、本当に大きな猫だ。」
まるまると太ったデブ猫。
ねこ鍋にして食べると美味しいのかな。
『猫のところまで来たよ。』
『そしたら、左に曲がって、手前から5本目の通路を左に行くと学校が見えるよ。 多分。』
『分かった。』
多分って。
大丈夫なのかな。
だけど心配する必要もなく、しっかり学校についた。
名前を呼ばれる声で、目が覚めた。
「…何?」
「今日学校だよ! 間に合わないよ!」
「あ、忘れてた。」
「ご飯置いてあるから! すぐ起きてね!制服は机に置いておいたから!」
「分かった。」
まるでお母さんだな。
と、思ったけど、何か言われそうだったからやめた。
「弁当持った?」
「うん。」
「携帯持った?」
「うん。」
「ハンカチは…。」
「持ってるから、急いで。」
「う、うん。じゃあ、家でたら連絡してね。」
「画面の見すぎで事故らないでね。」
「う……ん。」
「ほら、遅れるでしょ。」
「戸締りも宜しくね。」
最後の最後までお母さんだったね。
僕はこどもじゃないんだけど。
「じゃあ、もうそろそろ出発するか。」
哀川さんが家を出て数分後。
戸締りもして、作ってもらった弁当を入れて、携帯を片手に家を出る。
いつも首にかけていたヘッドホンを忘れずに。
『今、家を出たけど。』
メッセージを送ると、すぐ帰ってくる返信、
『えっと、じゃあ、そこを右に曲がって、そのまま大きな猫を飼ってる家があるからそこまで直進して。』
「え、大きな猫?」
すごい心配になってきた。
犬じゃなくて、猫なの?
そして言われた通り行くと………。
_______________ニャア。
真横で猫の鳴き声。
「あ、本当に大きな猫だ。」
まるまると太ったデブ猫。
ねこ鍋にして食べると美味しいのかな。
『猫のところまで来たよ。』
『そしたら、左に曲がって、手前から5本目の通路を左に行くと学校が見えるよ。 多分。』
『分かった。』
多分って。
大丈夫なのかな。
だけど心配する必要もなく、しっかり学校についた。