君を、ずっと。【完】




はつ恋は、実らない


昔、誰かが言っていた。





「長澤、こっちもやってくれ!」
「こっちも!」

「はい!」


仕事へ戻った私は、ちょうど他の店舗へと飛ばされた。

まあ、記憶がなくて約1か月は休みを頂いていたんだ。

クビになってもおかしくないのを、飛ばすことだけで済ませてくれたこの会社には感謝しかなかった。



あの家は、出た。

きっといたらすぐに神山が来てしまうだろうから。


お母さんとお父さんには記憶が戻ったことそして神山のことを話した。


記憶が戻ったことは泣いて喜んでくれて私自身も凄く嬉しかった。

神山には居場所を教えないでと頼んでおいた。

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