君を、ずっと。【完】




「わ…っ」

腕を引かれて、いきなり抱きしめられる。

その暖かさと匂いは、懐かしくて



「―…っ」


また私の涙腺を弱める。



「離して…っ」



なんでここにいるのだろう


気になるのに

言葉は、違うことばかり並べる。


どんなに抵抗しても、神山は力を抜いてなんてくれなくてむしろもっと強くなる。

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