君を、ずっと。【完】



「ごめんっ、ずっと言えなかった…っでもずっと言いたかった…っ、」


「うん」


「好きなのっ…ずっと忘れられないくらいっ恨まれててもなんでもいい…っ好きだよっ…」


「恨んでなんかねえよ」



離された身体。

涙でぐしょぐしょになった顔を、神山の手が拭ってくれる。



「あーあ。これから結婚式なくせに」

「え、なんで…」

「俺、ずっとお前のこと好きなのダダ漏れだっただろ」



話を変えては、再度ぎゅっと抱きしめられる。

< 328 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop