君を、ずっと。【完】



「だって怖く…て」


嫌われていることを

恨まれ憎まれていることを再度聞くのは怖かった。


だからずっと逃げて―…


「俺がお前を恨むわけねえじゃん」


「え…」



「だってこんなにもお前が好きで、ずっとずーっとお前の面影ばっか探してきたんだから」



強くなる、神山の腕。

止まらない、溢れ出る涙。

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