両想い切符〜ふた駅先の片想い〜

夜と公園と先輩。




連れてこられたのは東条駅近くの公園



公園なんて何年ぶりかなぁ~



そう思いながら2人でベンチに座った



「まじでごめんな?

意味分かんねーことして。」



「い、いえいえ!!」


「俺さ…。本当はめちゃくちゃ不安なんだ。


実はちょっと右手痛めててさ。明日の大会、最後まで持つかめっちゃ不安。


でもなんか、てんぼちゃんと居たら、心が休まるってか。ほんと、癒されるってゆうか。


って、別に変な意味じゃないよ?!!
でもなんつーか、あったかい。」



そう言って先輩は私にニコっと笑った


それはいつものキラキラした笑いじゃなくて、少し弱そうな、でも、明るくて優しい笑顔。



あんな言葉にこんな笑顔。


私って今、すごく幸せなのかも。


だけど私の頭によぎるのは梨捺先輩の存在。



私でよかったのかな?


ちょっと半信半疑だけど、今は余計なこと考えないでおこう。



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