【完】学校1のモテ男と同居はじめました
洸くんはちっとも薄っぺらじゃないのに。
洸くんの上辺しか見ていない子たちに、好き勝手言われて。
そのせいで洸くんはたくさん傷ついてるのに。
そんなの、許せるわけがないじゃないか。
「新奈ちゃん?」
「っ…」
なんで、泣いちゃうかな。
私が泣く場面じゃないのに。
ダメ…泣きやめっ…。
「新奈ちゃん」
「ごっ、ごめんなさい。目にゴミが…」
次々に溢れ出てくる涙を止めようと、必死に目をこすっていると
真っ暗になる視界。
…甘い…香り…。
気づいたときには私は、洸くんの腕の中にいた。