秘密の陰陽師 【肆】上




そうこうしているうちに授業が始まるチャイムが鳴った




1限は多田先生の授業らしい




席について授業の準備をする




ガラガラと言う音とともに先生が入ってくる




パチっ




ん…?




今先生と目があった?




それになんだか先生笑っていた気がした




先生の方をもう一度みたけど…私の方は向いてなかった




疲れてるのかな?




「きりーつ、れい」




日直の人がそう言って授業が始まる




授業が始まって20分ほど経った時




ビリっと激しい妖気が指先に走った




かなり大きい妖気だ。




中級か…もしかすると上級の妖だ…




柊の方を見ると柊もこちらを向いて頷いた




柊は能力者じゃないから妖気を感じたりはしないけど強い見鬼を持っていることと長年忍をやっていたことで私たちと同じぐらい妖に気づくのが早い。





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