☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――遥香――

「好きかも。いや、好きだし。」


いきなり言われて。
いきなり抱きしめられて。

私の心臓は、パンク寸前。


「結構、遥香に惚れてたかも。」


あんなに、夢璃にゾッコンだったくせに。


「本…当…?」


でも、やっぱり嬉しくて。
涙が止まらなかった。


「幸せにするから。」

智希が言った。

――――――――

信じていい…?

信じていいんだよね。


本当に、夢みたいで。
智希を好きで良かった。

諦めなくて良かったよ。


この気持ちは…、
無駄じゃなかったんだよね。


「私も好き。幸せにしてよね。」

私は言った。

「任せろっつうのっ!」

そう言って、智希は笑った。


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