☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
すれ違い
「…ごめんね。」

そう言って、電気をつける夢璃。

「ご飯、食べてないの?」

台所には、中途半端に切った野菜。


「うん…。いらない。」

夢璃が小さな声で言った。

「お腹空かない?」

「…空かなぃ。」

夢璃が消えそうな声で言う。

「泣いてる?」

「……泣いてなぃ。」

困ったもんだ。


「おいで?」

俺が言うと、
夢璃が黙って抱きついてきた。

「どうしたの?夢璃。」

俺が言った。

「祐璃が…冷たい…。」

夢璃は、そう言うとまた泣き出す。

「泣くなよ。」

俺が夢璃の涙を拭く。

「祐璃、どこ居んの?」

「怒って、二階に行った…。」

「ふーん…。」



夢璃を泣かすとか、やってくれるじゃん?

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