☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――遥香――

夢璃を連れて教室に戻ってきたら、
ちょうど休み時間。


そして、教室に入ったと同時に
智希の声が聞こえてきた。


「あんな、お嬢様で我が儘で自己中で…!
絶対、ないっ!」


はぁ?

コイツ、絶対あたしの事言ってるでしょ!


「…遥香?」

夢璃が言う。

「…調子のってるわね。」

「そっ…、そんな事…、
ないんじゃないかな…?」

夢璃が言った。


「あたしがいない間に
かなり調子のってるのね?」


すると案の定。

物凄く驚いてる馬鹿が1人。


「…あ、遥香さん。」

智希が言った。

「せっかく、夢璃を連れてきたのに。
アンタがうるさいからっ!」

本当は、そうじゃないんだけど。


「…夢璃~!」

そう言って、夢璃に近づく馬鹿。

「ちょっとっ!

夢璃に近づく前にあたしに言わなきゃ
いけない事があるんじゃない?」

私は言った。

< 22 / 247 >

この作品をシェア

pagetop