☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
――愁二――

卒業式が終わって。

俺は、夢璃の所に走った。


見渡すと、遥香先輩と抱き合って
泣いてる夢璃がいた。


「夢璃っ!」

俺が呼ぶと、夢璃が振り返った。

「愁君~…。」

涙で化粧がぐちゃぐちゃになっていた。


「泣きすぎー。」

俺が夢璃の涙を拭く。

「…だって~…、今日で終わりっ…。」

夢璃が泣きながら言う。


「卒業おめでと。」

俺が言った。



本当は、心から言えていない。



「ありがとおっ…。」

そう言って、抱きつく夢璃。



なんで、俺って…こうなんだろう。

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