☆甘えん坊な彼氏☆~夢璃は俺の~
気に入らない
―戒斗――

桐谷が遥香を連れて行った。


「あぁ~…。」

夢璃が言った。


「大丈夫かよ。」

「ん~…。」

夢璃が困った顔をした。


なんか気まずい感じ。


「戒斗…。」

「あ…?」

「あっ、あの…、そのっ!
朝言った通り…、あのね…。」

「坂上と付き合ってるって
言いたいんだろ。」

俺は言った。


本当、分かりやすい。

そこまで、キョドる理由が分からない。

夢璃は、コクンと頷いた。


「だから…、ごめんなさい。」

夢璃が言った。

断る時、ごめんは禁句って
知らないのかコイツは。

俺は思った。


「何で、アイツ?」

「……へ?な、何でって。」

夢璃が言った。

なんで、アイツなのか納得いかねぇ。


「好きなんだもん。」

< 29 / 247 >

この作品をシェア

pagetop